指定管理鳥獣捕獲について考える

2024-04-06

ご訪問頂きありがとうございます。
エイカー鳥獣被害対策企画課です。

みなさんは指定管理鳥獣捕獲等事業という言葉を聞かれた事はありますか?
(指定管理鳥獣捕獲事業は2014年度の鳥獣保護法改正により創設された制度)

鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(以下「法」という。)の改正により創設された制度で、集中的かつ広域的に管理を図る必要があるとして、環境大臣が定めた鳥獣(指定管理鳥獣)について、都道府県又は国が捕獲をする事業が認められた事です。
環境省 野生鳥獣の保護及び管理(環境省のサイトに飛びます)

昔から農業被害の原因とされているイノシシやシカが有名な所です。

ここ数年では農業被害に加え
アーバンイノシシ等と言った呼ばれ方がされている
都市部への野生動物の出没が深刻化している鳥獣害被害。
※都市を意味する英語を冠した「アーバン・◯◯問題」

このサイトで10年程前から鳥獣の生態変化や増加による被害拡大の可能性を書いてきましたが、

イノシシ、シカに限らず

クマやヌートリア、アライグマ、キョン等の被害も増加している中
行政はどこまで調べて、どのような判断をされているんでしょうか

被害に遭われている方は当然ながら捕獲殺処分して欲しいと思われている方が多いと思います。
その反面、人間のエゴで勝手に増やしたり減らしたりするのは如何なものかという方もおられます。

そんな中、読売新聞に書かれていた記事

人的被害多発のクマ、計画的に捕獲する「指定管理鳥獣」への追加を検討…環境相

北海道東北地方知事会(会長=達増拓也・岩手県知事)は環境省に要望書を提出し、「クマの生息域が拡大し、人命への危険が差し迫った状況にある」と指摘。地域の実情に応じてクマを指定管理鳥獣とし、捕獲に対する報酬や経費、従事する人材の育成・確保などへの支援を求めた。

と書かれていました。

そりゃそうですよね
小動物と違い、熊なんて一般的に対応できる動物じゃないですし
捕まえるなんてとんでもない事です。

昔から猟友会なんかがどの地方に行っても存在していましたが
人口数低下に加え、高年齢化もありメンバーが減少していると聞きます。

われわれにも問い合わせや相談で
熊対策の装置は無いですか?
といった熊防除対策の御相談を受ける事があります。

ひとつの案で現在考えているのがセンサーが反応する防除装置は既にありますが
対象が熊という事を考え、熊と判断された時に防除音を発生させて追払う事はもちろんですが
熊の出現情報を行政機関や地域住民におしらせする機能も持たせた装置があれば
役に立つのではないか?と考えたりもします。

もちろん認識精度や防除効果といった基本性能が高い装置である事は必須ですが
問題は、この装置の開発をする際

どこでテストする?

って問題です。
カラスやハトのように身近に居る動物であれば良いのですが
熊となると地域が限定されたり頻度の問題もあります。

何度も現地に通い何度も試験を行う事を考えると
交通費宿泊費等もかかるため悩ましい所です。

しかし野生動物が本来生息すべき場所で生息し
人間との住み分けが出来ていた昔のことを考えると
熊に限らず外来種ではなく、日本固有の動物と共存すべき方法としては
やはり駆除ではなく防除が必要と考えます。

野生動物の獣害でお困りの方、一度ご相談ください。
被害はすぐに無くなるものではありません。
取組んで臨機応変に対応する事が大切です。
われわれエイカーのバードプロテクターチームは
そんな防除対策のお手伝いをさせて頂きます。

 

 

 

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